もはある日記

岡山県の西端で、英日翻訳をしています。ここに「も」ステキなもの「は」いっぱい「ある」よ!

2023-01-01から1年間の記事一覧

読書:『校閲至極』

今回読んだのはこれ。 校閲至極 作者:毎日新聞校閲センター 毎日新聞出版 Amazon 『サンデー毎日』に連載されているコラム「校閲至極」を 1 冊にまとめた本です。 校閲をテーマにした本というと、ありがちな言葉の間違いとか、面白い誤字を発見した話とか、…

2023 年に買ってよかったもの

今年も恒例の「買ってよかったもの」。 いつもはいくつか候補があるのですが、今回はこれ一択でした。 IH ホットサンドメーカー!!! HIGHMOUNT(ハイマウント) キューバサンドメーカーIH 上下分離型 キャンプ アウトドア パン グリルパン ホットサンド 横長…

翻訳祭 2023: ChatGPT 関連のセッション

翻訳祭 2023 のアーカイブ配信も今日で終わりですね。 今年もコンテンツが豊富で困ってしまいましたが、最終日になって見たいセッションはなんとか見終えた…というところです。 今年のセッションで特に目についたのが ChatGPT の話題。 生成AI の歴史、ChatG…

CEDEC+KYUSHU 2023 のローカライズに関連しそうなセッションあれこれ

ここしばらくは仕事の間に CEDEC+KYUSHU 2023 のタイムシフト配信を視聴していて、ようやくすべてのセッションを見終わろうかというところです。 個人的に気になるのはローカライズの話題…ということで、関係のあるセッションをピックアップ。 今回は『キャ…

2023 年 11 月に読んだ本

11月の読書メーター読んだ本の数:22読んだページ数:4643ナイス数:43岡山の怪談 (岡山文庫 (87))読了日:11月30日 著者: 相手を洗脳する文章テクニック読了日:11月30日 著者:宮川 明無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 22 (MFブックス)読了日:11月30日…

第32回翻訳祭 印象に残ったプログラム: 『翻訳学校って行った方がいいんですか?』

10 月末から始まった翻訳祭ですが、アーカイブの配信期間ももう折り返しですね。 公開されているアーカイブのうち、半分くらい見終えたところです。 その中でも印象に残ったのが、掲題の『翻訳学校って行った方がいいんですか?』。 翻訳学校といえば、翻訳…

今月の参加 (予定) セミナーなど

最近は主に仕事とセミナー (話す方も、聞く方も) が忙しく、ブログ更新できていません~~~。来月からはまたぼちぼち何かを書こうと思っています。 今月は以下のイベントに参加予定です。ほとんどオンラインでセッションを視聴するだけですが… 11/6 ~ 11/1…

2023 年 10 月に読んだ本

相変わらずラノベ多めで… 10月の読書メーター読んだ本の数:21読んだページ数:6399ナイス数:8無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 16 (MFブックス)読了日:10月30日 著者:理不尽な孫の手聖女の魔力は万能です 9 (カドカワBOOKS)読了日:10月30日 著者:橘 …

2023 年 9 月に読んだ本

ラノベばっかりだったのは、仕事が忙しかったせいですね… 9月の読書メーター読んだ本の数:16読んだページ数:4797ナイス数:23無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 (11) (MFブックス)読了日:09月24日 著者:理不尽な孫の手聖女の魔力は万能です 5 (カドカ…

ロシア人のお名前あれこれについて勉強会でお話します

告知です。 第10回目となる次回の勉強会は9/30(土)です!テーマは「翻訳・創作にいつか役立つかもしれない ロシア人名の話」になります。参加希望の方はリプライかDMでお申し込みください。#ゲーム翻訳勉強会LEVELUP pic.twitter.com/wOBcTJKr9k — ゲーム…

訳のアイデア: Fortunately、The good news is ~

英語のテックブログや技術ドキュメントなんかを訳していると、「Fortunately」 や「The good news is ~」という表現によく遭遇します。 これらの表現に対してよく使われる訳が「幸い」。 英辞郎や Linguee なんかで訳例を見ると大抵「幸い」と訳されている…

Kindle Unlimited でブルーバックス特集をやっているんですよね…

ブルーバックスの本が600 冊以上 Kindle Unlimited (月額 980 円で読み放題!) の対象になっています。 対象の本一覧は、こちらのリンクからどうぞ: Amazon.co.jp: 創刊60周年 ブルーバックス特集: Kindleストア ブルーバックスはお仕事でもときどきお世話に…

2023 年 8 月に読んだ本

8月の読書メーター読んだ本の数:32読んだページ数:9478ナイス数:65おかしな転生7 婚約破棄には焼き菓子を読了日:08月31日 著者:古流望おかしな転生6 糖衣菓子は争いの元読了日:08月31日 著者:古流望おかしな転生5 レーズンパンの恋模様読了日:08月31…

産業字幕翻訳を請けるときのチェックポイント

ここしばらくの間に産業字幕翻訳の仕事を何件か請けました。 今までも字幕翻訳を何度も受けたことがあり、通常よりも時間がかかることを織り込んで引き受けたはずなのに、スケジュールをの見積もりが随分誤っていたようで、キツかった…。普通のドキュメント…

読書:『世界の名前』

先週に引き続き、各国/地域の名前に関する本を読んでいます。 今回紹介するのは、『世界の名前』という本です。 世界の名前 (岩波新書) 岩波書店 Amazon 各国/地域、言語の専門家による、「名前」についてのエッセイが 100 本載っています。 エッセイは 1 本…

各国の「姓」事情について認識アップデートすべきかも

最近は、各国/地域の氏名の由来や名付け方法について調べものをしています。 そこで実感したのは、氏名の由来や名付け方法は地域や文化によって千差万別。のみならず、時代によっても、ずいぶん変化していることです。 知っておかなければまずいと思ったのが…

直訳と意訳の認識のすり合わせ

翻訳の品質に関していろいろなリクエストを受けることがあります。 「直訳調の表現は避けてください」、「原文に即しつつ、分かりづらいところは意訳で」とか、「英文を読む参考にするので直訳で」とか。 で、直訳して納品したつもりが、クライアントに「そ…

2023 年 7 月に読んだ本

7月の読書メーター読んだ本の数:21読んだページ数:5087ナイス数:70ことばの白地図を歩く: 翻訳と魔法のあいだ (シリーズ「あいだで考える」)読了日:07月31日 著者:奈倉 有里コメンテーター読了日:07月30日 著者:奥田 英朗ゲーミング英語フレーズ読了…

訳のアイデア: own a relationship

先日の仕事で悩んだ表現なのでメモ。 ビジネスの文脈で Own a (customer) relationship と言ったら、顧客とざっくばらんに話せる関係、顧客に影響を与えることのできる関係、顧客のあらゆる段階に価値を提供する関係…など、相手とのかなり深い関係であること…

読書: 『ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン』

今回読んだ本はこれ。『ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン』 ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン 作者:仲野 佑希 翔泳社 Amazon 先日、『はじめて学ぶ ビデオゲームの心理学 脳のはたらきとユーザー体験(UX)…

読書:『ビジネス文書の応用言語学的研究』

今回読んだ本はこれ。『ビジネス文書の応用言語学的研究—クラウドソーシングを用いたビジネス日本語の多角的分析』という論文集です。 ビジネス文書の応用言語学的研究—クラウドソーシングを用いたビジネス日本語の多角的分析 (ひつじ研究叢書(言語編) 第169…

commercial は辞書どおりに訳すと大抵意味不明

産業翻訳では他のジャンルの翻訳と比べて commercial という単語が頻繁に登場しますが、この訳がなんとも難しいのです。 辞書を引くと、「商業の、商用の」「営利的な、民営の」「金目当ての」などという語義が書いてあります。辞書の最初に載っている「商業…

2023 年 6 月に読んだ本

6月の読書メーター読んだ本の数:20読んだページ数:5592ナイス数:88いちばん楽しいマンションの間取り図鑑の感想いろいろな間取りを見れて面白かったのだけど、夫婦2人ともリモートワーク(同じ時間帯にオンライン会議のことあり)、パソコンはデスクトップ…

レトロニムと翻訳

レトロニム自体やレトロニムを持つ語の翻訳ってちょっとトリッキー? だなと思ったのでちょっとメモ。 レトロニムの意味は、Wikipedia によると以下のとおり。 「レトロニム」とは旧来からある「もの」や「概念」が、新たに誕生した同種の区別されるべきもの…

船を見に - 尾道糸崎港はどこなのか?

コロナに関する制限がいろいろと緩和されるようになり、海外のクルーズ船が日本に戻ってきましたね。というわけで、クルーズ船ウォッチの趣味を再開。 最近では、コロナ禍以前はクルーズ船が寄港することのなかった港にも、いろいろな船が寄港するようになっ…

読書: 『IT ロードマップ 2023 年版』

今回読んだのはこれ。 ITロードマップ 2023年版 作者:野村総合研究所 IT基盤技術戦略室 NRIセキュアテクノロジーズ 東洋経済新報社 Amazon 野村総研から毎年出ている、IT ロードマップの最新版です。 これから IT 分野に参入しようと思っている翻…

読みたい本 ― 思考の言語化とか、心理とか

今週のお題「読みたい本」 久々に、お題記事を。 最近自分の中で関心のあるテーマは、思考の言語化と心理です。 思考の言語化 翻訳とは「原文を読んで見えた絵と、訳文を読んで見えた絵が同じようにする」作業なんて言われることがあります。個人的には、原…

ChatGPT 関連の本・雑誌を乱読

ChatGPT がいろいろな場所でよく話題に上るようになって、もう半年くらい経つでしょうか。 仕事でも生成 AI 関連の文書 (ケース スタディや、生成 AI を組み込んだアプリのドキュメントなど) を訳すことが増え、流行を感じています。エンジニア向けの文書だ…

読書: 『司書が書く 図書館員のおすすめ本』

今回読んだのはこれ。 『司書が書く 図書館員のおすすめ本』 司書が書く 図書館員のおすすめ本 (JLA図書館実践シリーズ 43) 日本図書館協会 Amazon 新聞や雑誌で見かける書評の執筆者は、その本に関する分野の専門家や、書評掲載媒体の編集者や本の著者と縁…

2023 年 5 月に読んだ本

5月の読書メーター読んだ本の数:27読んだページ数:6561ナイス数:53とんでもスキルで異世界放浪メシ 12 鶏のから揚げ×大いなる古竜 (オーバーラップノベルス)読了日:05月29日 著者:江口 連「自分」の生産性をあげる働き方読了日:05月26日 著者:沢渡 あ…