もはある日記

岡山県の西端で、英日翻訳をしています。ここに「も」ステキなもの「は」いっぱい「ある」よ!

読みたい本 ― 思考の言語化とか、心理とか

今週のお題「読みたい本」

 

久々に、お題記事を。

最近自分の中で関心のあるテーマは、思考の言語化と心理です。

 

思考の言語化

翻訳とは「原文を読んで見えた絵と、訳文を読んで見えた絵が同じようにする」作業なんて言われることがあります。個人的には、原文を読んでも絵が見えているのかどうか分からない。原文を読んで、訳文を出力する間がブラックボックスなのです。頭の中で何が起こっているのか、自覚できない。多分他の人と思考の方法が違うんだろうな、とは思っていますが…。

 

高校生時代、2 次関数の問題を解くとき、途中式をすっ飛ばして答えを書いていました。出題された式を見ているとね…瞬時に浮かんでくるんですよ… x と y の値が。自分でもどうやって答えを導いているのか、分かっていませんでした。多分、その頃は無意識に総当たりで解いていたんじゃないかな。3 年生になって (遅い)、途中式の書き方を教わって、「ふーん、みんなはこうやって考えてるんだ!」と考え方をインストールされたような思いがしました。実際には、自分の頭の中を言語化する方法というよりも、他の人が理解しやすい方法で書き表す方法を学んだ、ということになるんでしょうが。

 

この辺の出来事から、自分の思考をうまく言語化したい、という欲求が生まれている気がします。

 

↓のようなまとめを見るにつけ、同じことを考えるにしても頭の中は人それぞれなことが分かります。誰にでも当てはまる言語化方法はないのでしょうが、自分に合った方法を見つけたいですね。

 

それにしても、頭の中で場面を映像として見ているとか、静止画として見ているとか、自覚できるのはすごいなーと思います。

togetter.com

 

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心理

「ある文章を読んだときに読み手はどう感じるのか」に関心があって、いろいろと本を読んでいます。

 

例えば、トイレには「きれいに使っていただき、ありがとうございます」という張り紙を張るべきか、「汚さないでください」という張り紙を張るべきか、とか。

 

あるいは、読者がが途中で読むのを止めてしまうのはどんな文章なのか、とか。

 

直近で読みたい本は以下↓。他にも良さそうな本があったら知りたいです。

 

『相手を洗脳する文章テクニック 人の心を虜にし、思いのままに動かす』

読みかけ本。セールスライティングの本としてお勧めされました。

上述の、「きれいに使っていただき、ありがとうございます」は「前提挿入」(読み手にしてほしい行動を先に言う) という心理学的テクニックだそう。セールスライティングによくある「商品を購入する前によく検討してください」という文もこのテクニックを使ったもので、購入するつもりがまだなくても、検討しているうちに購入する気になってしまうとか…。

 

読んだことがあるけど、再読したい本。文章術について書かれた本は大抵、テクニック+例ばかり。例を見ればなるほどと納得するものの、読みやすくなる理由については語られず、物足りません。一方、『心理学者が教える 読ませる技術 聞かせる技術 心を動かす、わかりやすい表現のコツ』は、文章を読みやすく、わかりやすくするテクニックについて心理的な観点から考察した本。

 

『お世辞を言う機械はお好き? コンピューターから学ぶ対人関係の心理学』

絶賛積読中。コンピューターを操作しているときに、どんなメッセージが表示されたらユーザーは好感を抱くのか?みたいなことをさまざまな実験から明らかにします。冒頭に出てくる、Microsoft Office のクリッパーがウザいという話はとっても共感。

機械翻訳した文章はユーザー満足度を下げるみたいな考察が載っている…とかいう噂を聞いたので、本当かどうか確かめるためにそろそろ読まなきゃなーと思っているところです。