もはある日記

岡山県の西端で、英日翻訳をしています。ここに「も」ステキなもの「は」いっぱい「ある」よ!

読書:『英語の階級 執事は「上流の英語」を話すのか?』

今回読んだ本はこれ。

英語の階級 執事は「上流の英語」を話すのか?

ここしばらく、話者の地域や階級による英語の差について調べている。

 

本書は大学の英文学の講義のような雰囲気で、さまざまな小説や映画の例を出しながら、英国のクラスごとの話し方を掘り下げていく。リーダビリティが高くて、1 ~ 2 時間でサクッと読めてしまった。

 

万人にお勧めできる内容を1つ挙げるとすると、英語の敬称に関する知識。

名前に付ける敬称(ミスター、ミズ、ドクター、ロード、レイディ、サー e.t.c.)の使い分けは、階級、親子関係、職業などが関わって変化するので複雑怪奇ではあるけれど、複雑故に、知っていると小説や映画の人間関係をいっそう深く理解できるだろう。

会話で相手の名字を呼ぶと、相手に対して敬意を払うことになるそうだ。逆に、名字を呼ばないと、タメ口のような失礼な言い方となる。海外小説や映画でなんか相手の名字が頻繁に会話に出てきてクドイな(クドい喋り方をする人だ)…と思うことがあるのだけれど、これからは丁寧な喋り方という認識に改めた方がいいのかもしれない。

 

敬称関連は翻訳・吹替でもそのまま生かせる知識だったけれど、英語そのものを見聞きして初めて生きる知識もある。

階級ごとに特徴的な語彙や話し方がそれで、原文をそっくりそのまま翻訳先の言語に移し替えられるとは限らない。例えば、looking-glass が上流の語彙で mirror が下流の語彙と言われても、日本語でそういう風に訳し分けられるだろうか?(なお、looking-glass は現代ではやや古風な単語になっており、上流階級の高齢者しか使わないそうだ)

そう考えると、外国の作品を原文で読みたいというモチベーションがちょっとアップする。

 

 

読書:『イギリスのお嬢様はどんな英語を話すのか』

今回読んだ本はこれ。

イギリスのお嬢様はどんな英語を話すのか』。

先日『世界の英語 5大陸に広がる多様なEnglishes』を読んで、地域や階級によって異なるいろいろな英語を調べてみようと思ったのがきっかけです。

この本を選んだ理由は……なんだか知らないけど自宅の本棚にあったから。いつか買ってずーっと積読になっていたんですよね。

 

内容は3部に分かれていて、パート1ではイギリスの階級社会について、パート2では上流階級的な発音と語彙、話し方について簡単に紹介します(いずれもボリュームが少なく物足りない)。パート3(本書のページの半分が割かれている)は日本女性のミワがイギリスにホームステイしてイギリスの花嫁学校(フィニッシングスクール)に通ったり、現地の知人と交流したりしながら、イギリスのマナーや文化を体験する物語です。時折英語のフレーズや台詞が混ざりますが、ほぼ日本語で書かれています。

 

感想はというと…まず本書は1995年刊行なので、内容が現代に通用するものと当てにしない方が良いです。言葉も文化も、30年も経てば随分変わりますからね。

想定読者はイギリスのお嬢様にあこがれる若い女性…かな?個人的にはパート1やパート2の内容をもっと深く知りたかったのですが、メインのコンテンツはパート3の留学物語のようです。花嫁学校なんてものがあるのね~、イギリスのマナーはこうなのね~、と知る分にはいいのですが、あんまり話し方について取り上げていないな、それに男性の文化はどうなん???と疑問が残る読後感でした。

 

教科書というよりは、英語の勉強の合間に気晴らしで読むという感じでしたね。

キーボードは青軸

今週のお題「こだわりの道具」。

時間をかけて選んで決めた!というのは仕事用のキーボードですかねー。

タイプライター風の見た目も気に入っていますが、毎日 5 ~ 6 時間は使うものなので、なにより使いやすさで選んでいます。

PC のキーボードにお金をかけるのは当然ながら、モニターも複数台設置。

このキーボードは「HKW タイプライター風メカニカルキーボード」という商品で、キースイッチは青軸です。

 

キースイッチとは何ぞや?というと、キーキャップ (キーボードの文字が印字されている部分) の下に設置されている、キーの打鍵感 (押すときの重さ、反発、打鍵音など) を決める本体部分のことです。

キースイッチの打鍵感に応じて、軸の色が赤、茶、黒、青…その他いろいろに塗り分けられていて、私が好きなのは青色。

キーキャップを外したところ。道具不要で素手で外せるので掃除が楽

青軸はキーを押したときにしっかりとしたクリック感があります。そのため、うっかり隣のキーにも触れて誤入力しちゃった…というミスが起こりづらい、起こっても気づきやすいのがうれしいところ。(別の軽やかなタイプ感がウリのキーボードだと私はミスタイプを連発します…)

 

はっきりクリック音がするので、他の人がいるオフィスでの作業中やオンライン会議中はうるさくて迷惑になるということなのですが、在宅で会議もほとんどなく一人でお仕事しているので問題なしです!

 

中高時代、学校にタイプライターが置いてあってよく遊んでいたのも、タイプライター (っぽいもの) が好きになった要因かも、と今となっては思います。

 

余談

ところで、タイプライターのカチャカチャ音と言えば、「タイプライター」という曲がありますね。愉快軽快な曲なので、ときどき聴きたくなります。タイプライターは楽器。

www.youtube.com

 

タイプライターといえば、なんか英文を打っているイメージ。それもそのはず、文字盤を打鍵することで活字を紙に打ち付けて文字を印字するという機械なので、使用する文字が限られる英文とは相性が良いのですよね。

一昔前に、アジア各国のタイプライターを一堂に集めた展示会があり、ビルマ、チベット、デーヴァナーガリー、ウルドゥー、ヘブライ…といった各文字を打てるタイプライターを見ました。そこには和文タイプライターも。大量の小さな日本語活字が用意されていて、ものすごい存在感でした。使いこなせる気がしない。

nlab.itmedia.co.jp

 

2026 年 6 月に読んだ本

6月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:4471
ナイス数:82

本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生3本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生3
読了日:06月29日 著者:香月美夜
血は争えない血は争えない
読了日:06月27日 著者:深町秋生
ヤクザが店にやってきた―暴力団と闘う飲食店オーナーの奮闘記 (新潮文庫)ヤクザが店にやってきた―暴力団と闘う飲食店オーナーの奮闘記 (新潮文庫)
読了日:06月25日 著者:宮本 照夫
「面白い!」を見つける ――物事の見え方が変わる発想法 (ちくまプリマー新書 509)「面白い!」を見つける ――物事の見え方が変わる発想法 (ちくまプリマー新書 509)
読了日:06月24日 著者:林 雄司
グググのぐっとくる題名 なぜこのタイトルに惹かれるのかグググのぐっとくる題名 なぜこのタイトルに惹かれるのか
読了日:06月23日 著者:ブルボン小林
野生動物の痕跡図鑑 ツキノワグマからアライグマまで見分けて役立つフィールドサイン入門野生動物の痕跡図鑑 ツキノワグマからアライグマまで見分けて役立つフィールドサイン入門
読了日:06月22日 著者:奥山英治
町の本屋はいかにしてつぶれてきたか: 知られざる戦後書店抗争史 (1079) (平凡社新書 1079)町の本屋はいかにしてつぶれてきたか: 知られざる戦後書店抗争史 (1079) (平凡社新書 1079)
読了日:06月20日 著者:飯田 一史
「若者の読書離れ」というウソ: 中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか (1030;1030) (平凡社新書 1030)「若者の読書離れ」というウソ: 中高生はどのくらい、どんな本を読んでいるのか (1030;1030) (平凡社新書 1030)感想

読了日:06月19日 著者:飯田 一史
いじわるな日本語 ~校閲の現場から~いじわるな日本語 ~校閲の現場から~
読了日:06月18日 著者:産経編集センター校閲部
妖品魔具物語 (Sunnyside Books)妖品魔具物語 (Sunnyside Books)
読了日:06月17日 著者:廣嶋玲子
イン・ザ・メガチャーチイン・ザ・メガチャーチ感想

読了日:06月15日 著者:朝井リョウ
翻訳と語用論 (龍谷叢書 42)翻訳と語用論 (龍谷叢書 42)感想

読了日:06月05日 著者:東森 勲
ご本、出しときますね?ご本、出しときますね?感想

読了日:06月04日 著者: 
風待みなと博物館 (ハルキ文庫 た 31-1)風待みなと博物館 (ハルキ文庫 た 31-1)
読了日:06月03日 著者:田中 葵葉
英語の階級 執事は「上流の英語」を話すのか? (講談社選書メチエ)英語の階級 執事は「上流の英語」を話すのか? (講談社選書メチエ)感想

読了日:06月02日 著者:新井 潤美
イギリスのお嬢様はどんな英語を話すのかイギリスのお嬢様はどんな英語を話すのか感想

読了日:06月02日 著者:リン ロブソン

読書メーター

読書:『世界の英語』

今回読んだ本はこれ。

世界の英語 5大陸に広がる多様なEnglishes (中公新書)

私の仕事である産業翻訳はクライアントがグローバル企業であることが多く、そうした企業は世界中を対象にビジネスをしているだけでなく、人材も世界中から集まるため、翻訳対象の文書はイギリス英語やアメリカ英語にとどまらず実に多様な英語で書かれています。

 

インド英語やシンガポール英語のような地域による英語のバリエーションもあれば、非ネイティブの英語もあり、はたまた、特定の業界や企業でのみ使われる言葉もあり。

かと思えば、珍しい言葉が頻出するな(どこ出身の著者だろう)と感じていたら、それが特定の地域の英語に由来する言葉遣いではなく、単に著者の癖だと後で分かったことも…。

 

常日頃から英語の勉強を心がけてはいるものの、いろいろな英語のバリエーションや著者の癖を見抜けるまで自分の英語力を高めるのは難しいな、と常々と実感させられます。。。

 

こうした経緯で、英語のバリエーションはいかほどあるのかが気になって読んだのが本書です。

 

本書では、英語を母語として使う地域(イギリス、北米、オセアニア)、公用語として使う地域(アジアのインドやシンガポール等、カリブ海、アフリカ)、外国語として使う地域(その他。日本など)に分け、特に母語地域と公用語地域を取り上げて、文法的・音声的バリエーションとそのバリエーションが生まれた歴史的経緯を解説します。

 

まず驚くべきは英語の本拠地・イギリス国内のバリエーションの多さでしょう。

私たち日本人がイギリス英語といって学ぶ発音は容認発音(Received Pronunciation)や BBC 英語と呼ばれるもので、国際的にはイギリス英語の標準発音と認識されていますが、実際のイギリスでは日常的に容認発音以外が話されている地域が数多くあるのです。

なぜイギリス国内でこれほど英語に違いが生まれているのかといえば、英語が話されるようになってからの期間の長さが大きいといいます。

 

英語母語話者の多い北米やオセアニアの国々は領土が広いものの、英語の地域差はほとんど見られません。こうした国では英語話者が入植してからの歴史が浅く(イギリス英語の歴史が1500年ほどあるのに対し、米国は400年ほど)、英語にバリエーションが生まれるまでに至っていないのだとか。また、入植者の出身地域が多様で、それぞれ異なる英語方言を話していたため、円滑なコミュニケーションのために英語の均一化が起こったそう。

地域的差異がない一方で、社会、人種、民族間でさまざまな英語の差異が見られるのが特徴です。

 

アジア地域では、現地に赴いた英語話者による植民地支配の歴史を経て、英語が公用語として使われています。様々な言語を話す民族が集まって国家を形成するうえでは、特定の民族の言語に公用語という特別な地位を与えるより、英語を公用語としたほうが争いにならないという政治的な判断も絡みます。

こうした公用語としての英語は、発音や語彙、文法の面でその地で話される他の言語の影響を受けます。

 

学校でイギリス英語やアメリカ英語を習うため、それ以外の地域の英語の聞きなれない言葉遣いや文法に接するとなんじゃそりゃ???…と感じることもあろうかとは思うのですが、詳しく調べてみると、もともとの英語に欠けている語彙や文法を補っていてむしろよく考えられているものが多いのですよね。いずれはそうした文法や表現がグローバルな英語に取り入れられていくこともあるのかも。

 

実際にいろいろな地域で話される英語が気になる場合は、東京外国語大学の言語モジュールで聞くことができます。

アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドといった母語地域のほか、シンガポール、アイルランド、インド、フィリピン、マレーシアといった公用語地域や、イギリスを構成するスコットランドとウェールズの英語をネイティブの発音で会話仕立てで確認できます(しかも、地域ごとに会話例が40も用意されているという大ボリューム)。

www.coelang.tufs.ac.jp

私は中高時代ALTの先生がフィリピン人だったのですが、フィリピン英語の解説を読んで、会話を聞いて…、自分の話す英語がめちゃくちゃフィリピン英語の影響を受けているなぁと再認識しましたよ。/z/ と発音すべきところをたまーに /s/ で発音してしまうのはもう絶対フィリピン英語の影響です。。。私が英語を話しているところに遭遇したら確認してみてね。

 

閑話休題。

 

いろいろな地域の英語について学んでわかってくるのが、話し言葉の差異は大きい一方で、書き言葉の差異は小さいということ。

 

書き言葉は発音やイントネーションといった地域差が顕著に表れる側面が無視されるだけでなく、学校で習う言葉を規範としている点が大きいそう(これは日本語も同じで、書き言葉では特段の目的がない限り地域の方言や若者言葉、業界用語といったものを避けた規範的な言葉遣いをしますね)。

 

TOEIC などの試験でも、リスニングやスピーキングではいろいろな地域の発音が許容されますが、リーディングやライティングに関しては従来のように英米の規範が基準になっています。

 

 

書き言葉の差異が小さいとはいえ、仕事でさまざまな書き手の文章に触れていると、必ず独特な英語表現(地域的な用法に由来するものであれ、書き手の習熟度が原因のものであれ)に出会います。

この本を読んで常に感じたのは、英語は一つの完成された体系ではなく「変化し続けている言葉」だということです。それは、イギリス内の地域的バリエーションの発生や、世界各地で話されている現地化した英語の存在などからも明らかです。

 

仕事のためにインド英語を学ぼう!と考えて学んだところで、また別の地域の英語が立ちはだかる。新しい英語が出てくる。際限がないかもしれない。

イギリス英語も、アメリカ英語もまだ全然極め切れていないのに、さらに課題を見付けてしまったわけですが。

課題がたくさんあるのは飽きがこなくていいものですよ。多分。

 

 

じゃがいもに毛が生えた

はてなブログの今週のお題に沿って何か面白い本を紹介できたらいいなぁと思う今日この頃。

今週のお題は「じゃがいも」ということで、大昔に読みながらも未だに思い出す、じゃがいもが記憶に残るあの本!

 

それは…『はれときどきぶた』です。

主人公の畠山則安の自慢は日記を毎日つけていること。

ある日、その日記を母親が盗み見ていることを発見した則安は、母親を驚かせようと「あしたの日記」を書くことにする。

読んだ人が驚くような、非現実的な出来事を日記に書いていくけれど、それが実際に起こってしまう。

これまでの日記を消しゴムで消して事態を収拾だ! …と思いきや、消し残しがあって最後に起こった不思議な出来事が「じゃがいも  に    けが   はえ         た」ってオチ。

 

タイトルにもある「はれときどきぶた」はなんだかほっこり (いいえ、私がブタ好きなだけです) だけど、鉛筆の天ぷらをバリバリ食べるのはなんだかホラー。バラエティ豊かなあしたの日記が楽しかったり、消しゴムで消した後にももうひとつオチがあったり、と楽しく読んでずっと記憶に残っている本です。「じゃがいも  に    けが   はえ         た」ってフレーズを未だに覚えているのだから相当よ。

 

英語版もあります。

日本の出版社から出ていて、ネイティブ英語話者向けというより、日本人で英語版を読みたい人向け。中学英語くらいの難易度です。

「じゃがいも  に    けが   はえ         た」の言葉遊びもうまーく訳されているので、気になる方にはぜひ読んでみてほしいです。

 

 

面白い本に出会えたらとてもツイてる

今週のお題「最近のラッキー」。

 

毎週 2 ~ 3 冊は何かしらの本を読むのだけど、「これは!」というものに出合えるのは稀だ。

 

そもそも、本それぞれにメインの対象読者層というものがあり (子ども向けとか、〇〇が趣味の人向けとか、××が△△する展開が好きな人向けとか)、自分がその読者層にばっちり該当していればとっても楽しめるのだけれど、まぁ、そういう本はなかなかない。ストライクゾーンが狭いのだ、私。

存在しているとして (してはいるだろうけど)、毎日大量に刊行されている本の中からそれを見つけ出すのはなかなか骨だ。直感を信じてのジャケ買いは相当な博打。レーベルである程度見分けることはできるけれど、概要やあらすじを読んで…だと時間がかかる。時間をかけて選んでも、つまらないことも頻繁にあるしねー。

 

個人的な体感では、あれこれ選んだ本が「面白い!」となるのは 1 割くらい。

残りの本は、感嘆符のない「面白い」4 割、「普通」3 割、「つまらない」2 割くらいかなぁ。もちろん、その本が「絶対的」に面白いとか、つまらないとか評価しているわけではなくて、自分がメインの対象読者層にうまく該当しているかどうか、ってことね。

 

というわけで、読んだ本が面白かったら本当にラッキーだ。

 

最近読んだ本で面白かった~!となったのは、「もじモジ探偵団 まちで見かける文字デザインの秘密」。

「もじ」といって私が真っ先にイメージするのは、印刷物やデジタル機器で使われるフォントだ。起きている間中、見ているからね。

で、本書で取り上げるのは、車のナンバープレートや、道路上の表示(止まれ)、郵便の消印やポストに書かれている文字、「たばこ」の看板、ネオンサインなど、街中で見かける様々な「もじ」。その文字をデザインした人や会社にインタビューして、デザインの歴史や裏話を聞いていく。

興味深かったのは、デザインが美的観点や見やすさの観点からなされているだけではなくて、実務上の観点(製造しやすいかどうかなど)も考慮されているところ。ナンバープレートはロボットでプレスしてエンボス加工するという工程の都合上、文字の細部の形状に制限があり。ネオンサインも管を曲げて作られるため作れる形に限界があるが、美しい形にするための工夫が詰まっている。文字を通じていろいろな業界の仕事の話に触れられて、意外な驚きがあった。

ある用途で使われる「もじ」の変遷を見ていくのも面白い。なんらかのタイミングで、それまで使われていたフォントが別のフォントに置き換えられることがある。レトロ趣味ではない限り普通は文字が変わったことを知らないんじゃないか、という感じなのだが。街中の文字に着目して見ると案外古いフォントが残っていたりするものなのかもしれず、街歩きが楽しくなりそうだ。