今週のお題「何して遊ぶ?」
今年の GW は 2 泊 3 日で対馬に行ってきました。
九州の北方の玄界灘にある島で、本土 4 島と北方領土を除くと 3 番目の大きさ。佐渡島、奄美大島よりは小さく、淡路島より大きい。
私が対馬を観光地として認識したのは 5 年位前に韓国・釜山に行ったとき。日本好きのガイドさんから、対馬についていろいろと聞いたのがきっかけです。釜山から対馬へは船が出ていて、年間数十万人ほどの韓国人が訪れる (ていた) そう。対馬-釜山は高速船で 1 時間程度とのことなので、旅先として良い選択肢なのだとか。
一方、対馬を訪れる日本人観光客は韓国人よりも少なく、日本人よりも韓国人に好かれる対馬って何???と思っていました。(対馬の観光客数に関するソースはこちら: 対馬市観光振興推進計画)。
このタイミングで対馬に行ったのは、対馬が混む前のラストチャンス?かな、と思ったからです。
海外客船の寄港再開 (客船入港カレンダー を見るだけでも、5 月後半~ 6 月初めに対馬の港に 3 隻の入港あり) もそうですし、インバウンド復活により対馬-韓国を経由する海外観光客の増加が見込まれます (日本を巡った後、船で博多→対馬→釜山というルートを取る観光客も多いらしい。飛行機より船の方が入出国が楽とのこと)。
ゴーストオブツシマの映画化の噂も聞きますが…現在どうなっていることやら。
見どころ
対馬の見どころと言ったらいろいろありますが…個人的には次の 3 つです。
①国境の島の通訳者
私は翻訳の仕事をしているので、翻訳者や通訳者、あるいは外交官にゆかりの地が旅先にあれば、できるかぎり訪れるようにしています。
対馬は釜山からほんの 50 キロ、天気の良い日には肉眼で韓国が見えるほどです。
そのため、古くは遣唐使、元寇、朝鮮出兵、朝鮮通信使…など、日本史では重要な外交イベントで対馬がたびたび登場しますね!
外交に欠かせないのが通詞 (通訳者)、ということで、対馬ではたびたび (?) その痕跡を見ることができます。
例えば、対馬博物館にある朝鮮国信使絵巻を基にしたデジタルサイネージでは、正使、副使の横に通詞がいることをはっきり確認できます。他にも、江戸時代に対馬で外交官として活躍し、通訳者の養成に尽力した雨森芳洲の碑や墓所などを訪れることもできます。
②日本海海戦の現場
そのとき撃沈されたロシア艦隊の水兵が上陸し、対馬の農婦がもてなしたことを記念する碑があります。
月イチでロシア語会話のレッスンに通っているので、ロシアに関係する土地に行くと話のネタができてうれしい。
また、島内各地に日露戦争に備えて作られた砲台が残っています。日本の戦争遺跡というと、第二次世界大戦時のものが多いのですが、明治時代のものがあるとは…!砲台は大抵、山の上にあるので、工事が大変だっただろうな…と思います。
参考:
③対馬の暮らしを覗く
自分が住んだことのない土地の人々がどのように暮らしているのか、いろいろ気になってしまいます。
ガソリンの値段は? (本土より高い。ガソスタは比較的よく見かける)、スーパーの物価は? (本土と変わらない感じ)、教習所はあるのか?(路上教習を見かけた)、などなど。
新聞は、長崎新聞の場合、福岡空港から朝一の便で対馬空港 (8:20 着) へ来ているようです。他の新聞 (西日本新聞、日経新聞、読売新聞 etc) は、朝食時間 (7:00) にはホテルに置いてあったのですが、どういうルートで届いているんでしょう?
また、町中を歩いていると窓にテープでバッテンしてある家が多く、台風が激しいのかななんて思ったり。
2023 GW の混み具合
結構空いていた印象です。
ホテルとレンタカー
旅行の 1 か月前にホテルとレンタカーを予約したのですが、そのときはまだどちらも空きがあり、スムーズに予約できました。ただ、レンタカーは厳原/対馬空港エリアの店舗には空きがなかったので (オンライン予約に対応しているお店では。電話予約オンリーのお店はまだ借りれたかも)、比田勝港近くのお店で借りることになりました。
フェリー(博多-比田勝)
レンタカーを比田勝で借りることにしたので、フェリーは博多-比田勝航路に乗ることになりました。コロナ前のブログなんかを見ると、GW やお盆は混んでいて甲板で寝ることに…とかいう怖い話が書いてあったりしますが、そんなことはなく、席取りを頑張らなくても雑魚寝席を確保することができました。ほっ。
博多のフェリーターミナルは、同じフロアに五島行きの乗客と壱岐・対馬行きの乗客がいます。ターミナルに着いたときは乗客の多さに驚くかもしれませんが、五島行きの人が結構多く、対馬行きの人は少な目なのでビビらなくてもいいと思う…多分。
比田勝港国内ターミナル
比田勝港には客船ターミナルが 2 つ (国内航路と国際航路) があります。2 つのターミナルは結構離れているので、注意 (「比田勝港」でググると、国際ターミナルの方が優先して表示されることもある)。
国内ターミナルにはリターン式コインロッカーがあるので、邪魔な荷物はここにおいて、レンタカーを借りに行くと便利です。ちょっとした観光マップも置いてあるので、いただきます。
WiFi/通信状況
比田勝と厳原の町中や、主な観光地ではフリー WiFi が使えるようになっています。さすが外国人観光客の多い町。
一方、対馬の町から町を移動する途中の山道では携帯が圏外になることも多々あり…。対馬北部の韓国が見えるような場所では韓国の電波を拾うこともあり…。
食事
どのお店も、特に待つことなく入れました。ただ、夜はお客さんのいないお店は早めに閉まってしまうことも。祝日のせいか、コロナで客足が落ちているせいか、そもそも開けていないお店も。
金田城・城山の駐車場
白村江の戦いで敗れた後、唐・新羅の侵攻に備えるために作られた山城。ここに東国から「防人」が送られてきたんですね。
登山口の駐車場は 3 台分しかない (さらに進んだところにもう数台置ける) とのことだったので、空いているか心配だったのですが、5/2 (火) の朝 8:30 着で先客 1 名のみでした。
頂上まで行って、下山途中に 5 ~ 6 組の登山客とすれ違い。駐車場に帰ってきた 11 時半頃には停める場所がすべて埋まっていたので、朝イチで行くのがいいかも?
観光ガイド本/パンフレット
本
対馬の観光ガイドと言ったら今のところこれ一択。
2023年4月刊。対馬は歴史 (遣唐使、元寇、朝鮮出兵、通信使、日本海海戦 etc)、アウトドア (海、山、ツシマヤマネコ)、グルメ (海産物、ジビエ、しいたけ、対州そば etc) とコンテンツ山盛りなのに、詳しいガイド本がなかったんですよねー。メジャーな観光地ではないから出てなかったのか?
そこに登場したのが『地球の歩き方 島旅 対馬』です! 1 冊丸ごと対馬。歴史、アウトドアアクティビティ、ドライブなど、タイプ別の旅程紹介や、グルメ、お土産、コラムなど、読み応え抜群です。ゴーストオブツシマのページもあり、聖地巡礼にもお役立ちです。
「るるぶ」や「まっぷる」では対馬は長崎版に 2 ページ位しか載っていないのとは大違いですね~。
観光パンフレット・冊子
港や空港、観光情報館、博物館などで、多種多様なパンフレットを配っているので、気に入ったものを入手しましょう。観光ガイドに乗っていない細かな情報を提供してくれて、かゆいところに手が届く感じ~~~。