今回はミステリー小説を。
本書は法廷ミステリー。タイムラインは、主人公のロースクール時代と弁護士になってからの 2 部構成。
ネタバレになると困るので、詳しいことは書かないけれど…
本書を読み終えてからも、喉に刺さった小骨のように心に引っかかったセリフがあります。
いずれも本書168ページ、被害者が法律研究の道を選んだ理由は何だったのか、疑問を口にだしたシーン。
積極的な理由で決定される選択肢なんて、ほとんど存在しないと俺は思ってる
複雑な葛藤の中で導き出された選択肢であるほど、言語化の作業にはなじまない
即答できる問題に、意味はないんだ
ことあるごとに、「なぜ地元を出ようと思ったんですか?」「なぜその大学に決めたんですか?」「なぜその学科にしたんですか?」「なぜその職業を志したんですか?」とか聞かれるわけなんですが、一言じゃ言えね~~~!!!そんなの成り行きだよ成り行き!!!なわけで。
そんなモヤモヤを長い間抱えていたとき、この言葉を読んで、共感しかなかったのでした。うまく言語化できなくても…いいよね?