もはある日記

岡山県の西端で、英日翻訳をしています。ここに「も」ステキなもの「は」いっぱい「ある」よ!

読書:『外資系トップコンサルタントが教える英文履歴書完全マニュアル』

英文履歴書。年に 1 回くらい、取引先を新規開拓したり、取引先から更新を求められたりして必要になります。

毎回、どうやって書こうか悩んでアワアワしてしまいます。というのも、

  1. 英文履歴書はフォーマットに決まりがないので、どのようなスタイルが効果的かよくわからない
  2. Web 上にはいろいろな英文履歴書サンプルがあるが、自分の職種 (翻訳) の英文履歴書サンプルが少ない

からです。

 

特に ② について。採用の仕事のサポートを頼まれて英文履歴書を見ることがあったのですが、いくつかのフレーズが複数の履歴書で共通して使われていることに気付いて「この人とこの人は同じサンプルを基に履歴書を書いたのかな?」と思うことがありました。

ある職種で評価される資質やスキルは決まっているとはいえ、アピール文章がほとんど一緒ってことある~~~?

履歴書の内容だけで応募者の全能力を判断するわけではないので、履歴書の内容が他の人と似通っていたところで大きな問題はありません。とはいえ、採用していた立場からすると、コピペじゃない、その応募者の本当の強みがわかる履歴書が見たいな~~~と思ってしまうわけです。

 

ということで、今回取り上げるのは、英文履歴書の本です。

本書は、神田外語学院で「英文履歴書の書き方」という授業を担当してきた著者によるものです。

前半は、新卒・中途にかかわらずどんな人でも英文履歴書が書けるよう、英文履歴書と和文履歴書の違い、英文履歴書に必須の項目、アピールしたい内容に応じた英文履歴書スタイルの選び方などの基礎知識がコンパクトにまとまっています。

後半は、職種・業種別の英文履歴書サンプル集となっており、40 以上の履歴書サンプルが掲載されています (通訳・翻訳業も掲載されていました)。

 

個人的に特に役立つと感じたのは、Chapter 2 の英文履歴書の構成と書き方と Chapter 6 の職種・業種別の英文履歴書サンプル集です。いずれも英文履歴書で使えるこなれたフレーズの宝庫なので、表現がワンパターンになってしまうときの良い相談相手になりそうです。