もはある日記

岡山県の西端で、英日翻訳をしています。ここに「も」ステキなもの「は」いっぱい「ある」よ!

訳のアイデア: agnostic

agnostic を辞書で調べると、「不可知論者 (の)」くらいしか語義が載っていなかったので、その他の訳語についてメモ。

 

IT 分野でよく使われる用法では、「~に依存しない」、「~を問わない」と訳すとうまくいく場合が多いです。

 

platform agnostic: プラットフォームに依存しない

hardware agnostic: ハードウェアに依存しない

language agnostic: (開発) 言語に依存しない

 

少し工夫が必要だったのが以下のような例。

brand-agnostic users : どのブランドでも気にしないユーザー (ブランドにこだわりのないユーザー)

brand-agnostic devices: どのブランドにも対応したデバイス (どのブランドのシステムにも接続できるデバイス)

 

とはいえ、「~に依存しない」、「~を問わない」に近い意味ですね。

先日、上記とは別の意味で「brand-agnostic devices」が使われている例に遭遇して面白かったです。

 

brand-agnostic devices: ブランドを特定できないデバイス

アプリ画像のはめ込み合成写真を作るとき、ブランドを特定できないデバイスを使うように、という文脈でした。

 

他にも訳で工夫が必要だったのは以下です。

agnostic terminology: 一般的な用語

agnostic language: 一般的な言葉

 

Google で検索するといくつか使用例が見つかります。「特定の分野、職業などに固有の専門用語を使わず、誰にでも通じる用語・言葉」という意味で使われることが多いようです。