もはある日記

岡山県の西端で、英日翻訳をしています。ここに「も」ステキなもの「は」いっぱい「ある」よ!

#JITF2020 「翻訳者・通訳者・通訳ガイドがともに考える 『コロナの時代』をどうサバイブするか? 」聴講からの…

日本通訳翻訳フォーラム2020(#JITF2020)で「翻訳者・通訳者・通訳ガイドがともに考える 『コロナの時代』をどうサバイブするか? 」を聴講しました。

 

中でも興味深かったのが、島崎さんの通訳ガイドに関するお話。

翻訳・通訳はリモートでも仕事ができますが、通訳ガイドは外国から観光客が来なければ需要が発生しない…という、このセッションで登壇した 3 職の中で一番厳しい状況にありそうです。

 

このセッションを聴講する少し前に読んでいたのがこちら。

通訳ガイドの仕事は今まであまり考えたことがなく、詳しく知らなかったのですが、通訳ガイドに関するデータ (外国人観光客の数や、需要のある言語、地域など) や、通訳ガイドで生計を立てるノウハウが分かりやすく紹介されています。

通訳ガイドで生計を立てていくのにいかに工夫が必要か、この本を著すためにどれだけの試行錯誤があったのだろう…と思いを巡らせながら読みました。

 

以前旅行会社勤務の友人から「地方はマイナー言語のガイドが少ないからオススメ!」と言われており、もともとこの資格に興味があったのです (資格を取得するとすれば当分先になりそうですが…)。

第 1 章の「通訳ガイドを取り巻く現実」では、通訳ガイドに関するデータ (外国人観光客の数や、需要のある言語、地域など) が紹介されていて、友人の言葉になるほど納得しつつ、専業で生計を立てている人の少なさに改めて驚きました。実際に、地元の英語勉強会や翻訳勉強会に参加すると通訳案内士の資格を持っている方に出会いますが、他の語学関連の仕事との兼業の方ばかりで、専業の方にはなかなかお目にかかりません。。。

第 2 章以降は、資格を取得した後に仕事を得る方法やスキルを伸ばす方法など。ガイドを実際にする人でなければ直接生かせる知識ではないのですが、通訳ガイドがどのように働いているのかがイメージできて、いつかなってみたいな、と改めて思いました。

 

JITF2020 のセッションで語られた、コロナ禍で短期的にサバイバルする方法、中期的にどのように観光客が回復していくかの予想や回復期にすぐに仕事を得るための体制づくり、長期的には他のガイドとの差別化…といった考察は、本書の追補とでも言うべき内容でした。