もはある日記

岡山県の西端で、英日翻訳をしています。ここに「も」ステキなもの「は」いっぱい「ある」よ!

MSCベリッシマ クリスマスクルーズ 2023 - 出航遅延でどうなった?&その他トラブル

2023 年末に久々にクルーズ (沖縄と台湾を訪れるクリスマスと年の暮れクルーズ | MSCクルーズ) に行ってきました~。

 

クルーズ旅行と言えばトラブル (例えば、前に書いたように台風で旅程が変わるなど) がつきものだと勝手に思っているのですが、今回もやられました…!

 

トラブルに遭遇するといろいろと不安になるもの (寄港地でのスケジュールやお金のこととか)。そんなとき先人のブログなどが役立ったことが多々あるので、私もここに記録しておきます。

強風で出航遅延 - 影響色々

スケジュール ビフォー アフター

元々のスケジュールは以下のとおりでした。

日付 寄港地 到着時間 出港時間 備考
12/21 (木) 横浜   19:00  
12/22 (金) 神戸 14:00 23:59 神戸乗船組は17:00~乗船手続き
12/23 (土) 日航      
12/24 (日) 那覇 13:00    
12/25 (月) 那覇   18:00  
12/26 (火) 石垣 8:00 19:00  
12/27 (水) 基隆 7:00 17:00  
12/28 (木) 日航      
12/29 (金) 日航      
12/30 (土) 横浜 8:00   下船手続き

 

強風のために横浜の出港時間が遅れに遅れ、最終的には以下のようになりました。

大きく影響を受けたのは太字で示した横浜と神戸のスケジュールです。那覇の到着/出航時刻も微妙に変わっています。

日付 寄港地 到着時間 出港時間 備考
12/21 (木) 横浜   12/22 2:00 過ぎ ※1
12/22 (金) 神戸 23:00 12/23  2:00 過ぎ ※2
12/23 (土) 日航      
12/24 (日) 那覇 13:30    
12/25 (月) 那覇   17:00  
12/26 (火) 石垣 8:00 19:00  
12/27 (水) 基隆 7:00 17:00  
12/28 (木) 日航      
12/29 (金) 日航      
12/30 (土) 横浜 8:00   下船手続き

※1

私は神戸から乗船する予定で、出航が遅れているという情報は Twitter (X) で入手しました。InstagramFacebook も見ましたが、一番速報性があって情報量が多いのが Twitter でした。

横浜を出航後は、乗客の電波状況が悪くなるため Twitter のつぶやきが少なくなります。航海中の船の情報を知るには、Marine Traffic がお勧めです。現在地や出航/到着時刻がわかります。

2017 年のコスタネオロマンチカ年末年始クルーズで、悪天候のために晴海からなかなか出航できず、翌日神戸から乗船予定の人が晴海まで行って乗り込まねばならぬという前例があり、今回もそうなるのではないかとドキドキでした。

 

※2

横浜出航が遅れた結果、神戸の到着時間が 14:00 → 23:00 に変更になりました。

この変更により、横浜から乗船した人は神戸で下船不可に。神戸でのエクスカーションを申し込んでいた場合はキャンセル (エクスカーション料金は返金) になったようです。この請求はドル建てで行われるので、申込日とキャンセル日の為替レートの差で、損や得が発生したみたい。

 

神戸乗船組に到着時間と乗船手続き時間の変更が知らされたのは当日の午後以降。旅行会社から 15:00 過ぎにメールと電話で「乗船手続きは23:00以降」という連絡がありました。

港へのアクセスは、神戸ポートターミナル⇔元町間のシャトルバスが 14:00 -翌 1:00 頃まで運行されていて利用できました (横浜乗船組の下船観光のために運行予定だったのでしょう。旅行会社からの日程表には、公共交通機関を使ってくださいと書かれていました)。

ポートターミナルで荷物の一時預かりをしてくれていたので、いったん預けて神戸を観光するのも良かったかもしれません。預けるときに乗船グループを示す番号札をくれます。早めに預けた人の方が早く乗船できました。

なお、港には十分な設備がないのでできるだけ時間通りに来るのがお勧め、とも言われましたが、数百席くらい?の椅子と暖房はあったのでそこまでひどい環境ではなかったです。神戸からの乗客数と椅子の数のバランスがちょうどよかったのかな (とはいえ、神戸からは 1000 人超乗り込んだそう)。

システム更新で乗船手続きが中断…

旅行会社によれば船の神戸への到着時刻は23時でしたが、実際は21:30ごろに到着。予定より早く乗船手続きが開始されました。小さい数字の番号札を持っていた人から乗船していきます。番号 8、9 までは続々と呼ばれていったのですが、その後、乗船手続きがしばらくストップ。システム更新のため手続きを中断しています、とのことでした (ちょうど日付が変わるタイミングだったせい…???)。

避難訓練は真夜中に

そんなトラブルもあり、私が乗船できたのは深夜 1:00 近く。

クルーズ船に乗ったら必ず参加しなければならない避難訓練は深夜 1:30 (!) からでした。避難訓練をしないと出航できないから仕方ない。時間が迫っていたので、荷物をキャビンに置いたら急いで訓練場所のシアターへ。救命胴衣の付け方の説明を受けた後、緊急時の集合場所にみんなで行って解散。短時間で終わりました (以前乗った船では自室から持ってきた救命胴衣を各自で着けてクルーに確認してもらっていたのですが、ベリッシマはキャビンに救命胴衣を備えておらず緊急時に集合場所で配布するとのこと。胴衣姿の写真を撮るのもクルーズの楽しみの 1 つだったのですが、今回はできなくて残念でした)。

なお、深夜に参加できなかった人のために翌日午前中にも訓練が実施されました。

ビュッフェの延長営業 (ありがたい)

ビュッフェは通常は 24:00 で閉まってしまいますが、深夜に乗船した乗客のために深夜 2:00 過ぎまで営業していました。小腹が減っていたので助かった~~~。

オンボードクレジットの付与はある?

行程変更を受けて、船内で使える 100 ドルのオンボードクレジット(OBC)が付与される、という旨の文書が全キャビンに届けられました。

しかし、文書にある付与日になっても OBC は付与されず。実は OBC 付与の対象は横浜乗船の人だけで、神戸乗船組は対象外だったのでした…。紛らわしい!

神戸乗船組に OBC が付与されなかったのは、船会社の規定に「何らかの変更やトラブルが生じた場合、チェックイン済みのお客様には、船会社は責任を負いますが、チェックイン前のお客様には責任を負う必要がない」とあるからだそうです。

チェックインのタイミングで船内チップ(ホテルサービスチャージ)の額が変わる…?

クルーズ船では 1 泊あたりいくら、で船内チップ(ホテルサービスチャージ)を請求されます。

今回は日付をまたいで乗船手続きが行われたため、神戸乗船組は 22 日にチェックインした人と 23 日にチェックインした人に分かれました。機械的に計算して、前者は 8 泊分の船内チップ、後者は 7 泊分の船内チップが請求されることになり、微妙なチェックイン時間の差で請求金額が変わるなんて何事!?とまたひと悶着ありました。旅行会社の方が交渉してくださり、最終的には神戸から乗船した人は全員、船内チップは 7 泊分でよくなった模様です。

その他のトラブル

キャビン番号が乗船ギリギリまで分からない!

クルーズ旅行出発前の話。

荷物を船まで宅配で送る場合、キャビン番号を記載した荷札を付けて、出発日の 1 週間くらい前までに宅配業者に託す必要があります。

が、キャビン番号が載った乗船券が荷物受付の最終日までに届かず。結局、キャビン番号不明のまま送ったのでした (キャビン番号不明でも船名、名前、電話番号を荷札に記載すれば船側で調べて部屋まで届けてくれます)。

預けた荷物が行方不明になるのもクルーズあるある?なので、当日ちゃんと部屋まで届いていてほっとしました。とはいえ、荷物を全部宅配では送らず、1 日分くらいは手で持っていった方が安心かも。

キャビンのテレビが使えない?

キャビンのテレビと言ったら、衛星テレビ番組を見られるほか、船の位置を見たり、ブリッジカメラの映像を見たり、船内イベントをチェックしたり…と暇があれば眺めるものなのですが、今回は入室したときに ↓ の状態で、何も操作ができず…。

リモコンの数字ボタンを押すと「Location」欄に数字が入力されます。ここにキャビン番号を入れるとテレビが使えるようになりました。

ヤマト運輸のカウンターが大盛況

今回のクルーズでは、ヤマト運輸が船内に特設カウンターを設置して、帰りの荷物の宅配を受け付けていました。段ボール箱も販売していたので、お土産を沢山買っても安心でした。

ところがその箱、早い段階で売り切れてしまったようです。スーツケースに付ける荷札も早々になくなってしまったようで。それ以降に荷物を送りたいという人に対しては、横浜のターミナルで対応します、という案内がありました。

なお、船までヤマト運輸で荷物を送った人の分の荷札は印刷済みでカウンターに用意されていたので、急いでカウンターに行かなくても大丈夫でした (往路で利用した人は復路も利用する可能性が高いもんね)。

ラゲージタグが届かない

下船前夜のこと。大きな荷物は下船前夜に所定のラゲージタグをつけて部屋の外に出しておくと、船のスタッフが回収してくれ、下船後にターミナルで受け取ることができます。

このラゲージタグ、下船前日の夕方には届くものかと思っていたのですが、待てど暮らせど届かず、荷物を出す締切時間ギリギリになってレセプションに取りに行きました (汗)。

ラゲージタグが付いている荷物が周囲の部屋から廊下に出されているようだったら、もう自分の部屋にはラゲージタグが届かないものと考えて、さっさともらいにいった方がいいですね。

なお、下船ターミナルにはラゲージタグの番号ごとに荷物がまとめて置かれますが、「ラゲージタグ無し」という置き場もありました。ラゲージタグ無しで出してしまっても問題なかったかも (取り違えて他人に持って帰られないように、自前のタグを付けておく必要はあり)。下船前夜のレセプションは混んでいて、順番待ちに随分時間がかかるので。

 

印象に残ったのはこんなところです。何も起きない方がむしろ珍しいくらいなので、トラブルも楽しんでいきましょ~~~