たまには小説でも。
ということで、今回読んだ本はこれ。
母が亡くなって家屋敷を継ぐことになった4人のきょうだい。
どんなに仲が良くても(本作では悪くもないが良くもないのだけど)お金が絡むと対立が発生することも。遺産相続はドラマには事欠かないイベントですね。
ワイドショーやSNSなんかで見ているとそれはまぁドロドロとした展開が多いのですが(その方が好奇心をくすぐりますよね)、本作は相続者4人それぞれに事情があって対立するも、戻れないほどに仲が悪化することもなく最終的には解決するので、ちょっと物足りなさを感じつつ、気分転換に読むにはぴったりでした。
翻訳者のブログとしては、本書のメインの登場人物の一人が翻訳会社の経営者であることに言及しないわけにはいきません。人物の事情を説明するための設定であり、翻訳会社がメインの話ではないので描写は少な目ですが、わかる…わかるよ…。
読んだ感じ、かなり小規模の会社の様子。個人で翻訳をしていたけれど、取引先の要望で法人化するって結構あるあるです。
クライアントが一社なくなるだけで苦しくなるのはまずいのですが、小規模な会社って特定のクライアントに売り上げを依存している傾向があったり、自分たちが今食えていればまぁいいか…と新規開拓にあまり積極的でなかったり(経営者の性格によるのですが)。で、ぎりぎりな状況でクライアントを失うと…。
翻訳を外注していたクライアントでも、最近はAI+社員で翻訳を内製化する方針に変えるところもあったりします。いやぁ、大変だ…。
似たような規模の翻訳会社に勤めていたことがあるので、シンパシーを感じざるを得ませんでした。
