もはある日記

岡山県の西端で、英日翻訳をしています。ここに「も」ステキなもの「は」いっぱい「ある」よ!

クルーズのエクスカーションに申し込むべきか否か問題

クルーズ旅行で悩むことの 1 つが、船(や旅行代理店)主催のエクスカーションに参加するかどうか。

 

クルーズに出発する前には旅行会社から寄港地ツアーのお知らせが送られてくるのだが、この値段がちょっと高い。自分でレンタカーを手配したり、タクシーを使った方が割安なんだよなぁ、なんて悩みが発生する。

 

今回は、エクスカーションも悪くないかも?と思えるようなポイントをいくつかご紹介。

デメリットとメリット

デメリット

  • 個人で交通手段を手配したり、入場料を払ったりする場合よりも費用が高い
  • 決められたスケジュール (順序、時間配分) で観光しなければならない
  • 港から出発し、港に帰ってくるまで離脱できないので、エクスカーション後に個人で観光に出かける場合は時間のロスになる

メリット

  • 天候などが原因でクルーズの旅程が変更になったときには全額返金してくれる
  • 道が混雑していて、出港時間までに船に帰れない場合でも船が待っていてくれる
  • 下船がスムーズ(特に、大きな船の場合)、シャトルバスを長時間待たなくていい
  • ガイド付き、見どころなどを解説してくれる

このようなデメリット、メリットをどう考えるかは個人次第だ。

公共交通が便利かどうかも寄港地によってずいぶん違うし。

クルーズ旅行に旅程変更は付きもの

クルーズ旅行は何か月も前から申し込んで参加することが多いので、観光プランを考える際には旅程が変更になる可能性を織り込んでおきたい。

こんなとき、前述の「全額返金」というメリットが効いてくる。

 

たとえば、悪天候で寄港地が変わってしまうことはよくある。

先日のダイプリのクルーズは台風の影響で、

8/25 横浜 乗船
8/27 神戸 → 抜港 終日航
8/28 高知 → 抜港 終日航
8/29 広島 → 宮古島
8/30 関門海峡クルーズ → 終日航
8/31 釜山
9/1 佐世保
9/2 終日航
9/3 清水
9/4 横浜 下船

と前半の予定が大きく変わってしまった。

こんなとき、レンタカーやレストランを予約済みだとキャンセル料が…となってなんだか損した気分になってしまうわけで(びんぼーしょー)。よしんばキャンセル料が発生しないとしても、各所にキャンセルの連絡を入れるのが地味に面倒くさい。

寄港地でも想定外は起こりうる

スケジュール通りに寄港できたとしても、トラブルに遭遇することはある。

 

観光するつもりだったけど、長旅で疲れた、パーティーではっちゃけすぎた、なんだか体調が悪い、といった事情でこの港では下船しませんという人もいる。

 

遠くまで出かけると渋滞に遭うこともゼロではない。特に、高速道路の事故渋滞は予測不能だ。タクシーで帰ろうとしたとき、港の近くが渋滞して全然進まないこともあった。

公共交通が弱い地域だと、予定していた路線バスや電車が満員で乗れない、なんてことも (そんな地域に大勢が一度に訪れるのだから、当然の帰結。高くても船のシャトルバスを利用しよう)。

というわけで、出港時間までに港に帰れない…が起こりうる。

 

キャンセル料なんて微々たるものだし、船に置いて行かれても自力で次の港に行けばいいだけなので、その人の心とお金の持ちよう次第と言えばそれまでなのだが。

エクスカーションに参加していれば、こういったトラブルは避けられる。

キャンセルポリシーをチェック!

最後にアドバイス

寄港地での予定を考える際、特に車やレストラン、エクスカーションを予約する際は、キャンセルポリシーをチェックするのがオススメだ。

 

エクスカーションのキャンセルポリシーは見落とされがちだが、ちょっと役立つことが書いてある。

それは、エクスカーションはキャンセルできるということ。船によって異なるが、24 時間前や 48 時間前までは無料でキャンセルできる旨が書かれていることが多い。

 

このポリシーに従えば、エクスカーションを早々に申し込んでおいて (エクスカーションの人気のコースは出航前に満席になることが多い)、その後レンタカーの予約が取れた場合にはエクスカーションをキャンセルして個人で観光する…なんてことも可能だ。

直前も直前になってキャンセルする人が大勢出たら迷惑になるだろうから、積極的にオススメしない方法ではあるが… (そういったキャンセルが増えればキャンセルポリシーの内容が厳しくなることもありうる)。

 

余談

そういえば先日『クルーズポート読本 2024年版』という本を読んだ。

この本は主にクルーズ船を受け入れる側の自治体や港湾関係者向けの基礎知識が載っているのだが、クルーズ客の目線から読んでも面白い。

エクスカーションに関して言えば、外国船は寄港の 1 ~ 2 年前、日本船は半年~ 1 年前から検討・調査を始めるといった外国船と日本船の違いや、ツアー業務の一連の流れなどが紹介されている。

その他もろもろ、楽しい旅行の裏側でどんな人が動いてくれているのかを知ることができ知識欲を満足させてくれる本だった。

 

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