スコーンと言えば、イギリスで紅茶に添えられるパンのようなお菓子。食べるときは半分に切って、ジャムやクロテッドクリームを塗ります。
紅茶の本には、スコーンに塗るのはジャムが先か? クロテッドクリームが先か? でよく議論になる…なんてことがよく書かれていますが、英語圏では日本語の本には書かれていない、他の議論があるようです。
それは、Scone の発音。「スコン」か「スコウン」か? が問題になるようです。英語の辞書を見ると、2 通りの発音が掲載されているのですが…
ちょうど今読んでいる『Relaxing Over Afternoon Tea (Abbey Cooks Entertain Book 3) (English Edition)』には
Scones - "invented" in Scotland, they are properly pronounced "skon."
(位置 233)
と書かれています 。
映画『トールキン』のプロモーション映像でも、スコーンの発音を問うクイズが出題されており、皆さん悩んでいるよう。
映画『トールキン 旅のはじまり』特別映像(英国式アフタヌーンティー講座)
実際、イギリスではどのように発音されているかを知る資料として、イギリスの方言マップがあります。
下記は、ケンブリッジ大学が作成した Scone の発音に関する地図で、
Cambridge app maps decline in regional diversity of English dialects | University of Cambridge
から引用しました。
イギリス北部 (スコットランド) は濃いオレンジで、「スコン」と発音する人がほとんどである一方、南部では「スコウン」と発音する人が多いことが分かります。
前述の記事で紹介されている「English Dialects」というアプリでは、計 26 単語の方言マップを見ることができ、なかなか興味深いです。